今回の発掘調査地は、浜松城の三の丸にあたり三の丸の本格的な発掘調査は今回が初めてとなっており、調査の結果戦国時代から江戸時代を中心とした時期のかわらけと呼ばれる素焼きの小皿・すり鉢や鍋等が多く出土しました。また北側と西側の二箇所で堀跡を確認し、北側の堀は出土した土器の年代から戦国時代に形成され、江戸時代を通じて堀としての機能が維持されていたと考えられます。西側の堀は出土した土器の年代から北側の堀と同じ、戦国時代に形成されたと考えられますが、均質な土砂で短期間に埋め戻されていることや江戸時代の絵図に描かれていないことから、江戸時代の早い段階で埋め戻されたと考えられます。(浜松市文化財課)
調査実績
浜松城跡27次
- 調査年度
- 2019年
- 場 所
- 静岡県浜松市
- 調査面積
- 1700m²
- 発注者
- 浜松市
- 調査内容