現地説明会

和歌山城跡 発掘調査現地公開(和歌山県和歌山市九番丁11番地)

今回、公開する調査区は和歌山城三の丸内の評定所にあたり、敷地内では

水琴窟や大型石組遺構とみられる施設がみつかりました。また、 使用していた

陶磁器類や土器、瓦類、金属製品などを廃棄した穴も多数みつかりました。


R01-044

日 付
2019年9月14日(土)
時 間
13:30~15:00
小雨決行ですが、天候によっては中止となる場合がございます。  あらかじめご了承ください。
会 場
和歌山県和歌山市九番丁11番地
アクセス

JR「和歌山駅」から和歌山バス「市役所前」下車 徒歩3分
南海本線「和歌山市駅」から和歌山バス「城北橋」下車 徒歩3分

駐車場
駐車場はございません。ご来場は公共交通機関をご利用ください。
参加費
無料
ご案内
ご案内用パンフレット(PDF)
備 考

※受付は13時からです。
※歩きやすい靴でお越しください。


説明会レポート

2019年9月14日 和歌山県和歌山市九番丁にて和歌山城跡発掘調査の現地公開がおこなわれました。

和歌山城跡は、内堀までの国史跡の範囲とその外側周囲に広がる武家屋敷跡(三の丸)を中心とする
範囲に分けられ、御三家である紀州徳川家の居城として知られています。

今回の調査地点は、和歌山城三の丸内の評定所(藩の財政全般を取り仕切る機関)にあたり、敷地の
中央部では東西3.1m、南北5.5m、深さ1.5mの大きさをもつ大型石組遺構が見つかりました。この他、
水琴窟状遺構なども見つかっています。

今回の調査では、陶磁器類の蓋内面や外底面に墨書が施されたものが比較的多く出土しています。
注目できるものとして、堺焼擂鉢の外底面に、「寅七月十日 二分口 □調」の墨書がありました。
『南紀徳川史』には「二歩口役所 元役所は若山丸之内評定所内」と記載があり、この土器が評定所を
裏付ける根拠のひとつとなりました。

その他の遺物では、評定所が置かれる前の安土桃山時代に遡る桔梗文軒丸瓦や鷺森本願寺堀跡から
出土したものと同タイプの唐草文軒丸瓦、江戸時代後期に徳川治宝の奨励を受けて崎山利兵衛が
開業した御庭焼(高松焼・南紀男山焼)の製品なども出土しています。

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