兵庫県川西市「加茂遺跡」現地説明会 開催報告
2025年5月10日に兵庫県川西市にて「加茂遺跡」の現地説明会が開催されました。
加茂遺跡は、川西市南部にある複合遺跡です。弥生時代中期に近畿地方有数の大規模環濠集落が形成されたことで知られ、環濠内中心部の一部が国の史跡に指定されています。今回の調査は、環濠外南部居住区における開発に伴う記録保存調査で、川西市主体のもと、島田組が支援業務に携わりました。
今回の調査では、狭い調査面積にもかかわらず、竪穴建物5基と多数の柱穴が確認されています。埋土からは主に弥生時代中期の土器が出土し、建物のうち1基からは特に多量の土器が出土しました。今回の調査によって、加茂遺跡の理解がさらに深まることが期待されます。

