奈良時代の豊前国上三毛郡の郡役所跡です。1995年の発掘調査で発見されました。内郭は四面庇付建物を正殿とし、その東に桁行の長い南北棟建物を脇殿として配するL字型の配置。柵列によりこれらの建物を囲み、正殿正面には四脚門を有します。さらにもう一重外側に、一辺150mを測る外郭を形成する柵列跡等も見つかっています。遺構の保存状態もよく、律令期の地方官衙の一形態を示す貴重な遺跡ですが発見され、1998年に国指定史跡となりました。現在は史跡公園として整備され、2019年より島田組・宇佐緑地建設共同事業体が管理をおこない、夏から秋にはヒマワリ、コスモス、マリーゴールド。春には菜の花、姫金魚草が人々を楽しませています。
調査実績
大ノ瀬官衙遺跡花公園
- 調査年度
- 2019年
- 場 所
- 福岡県築上郡
- 調査面積
- 18700m²
- 発注者
- 上毛町