現地説明会

国指定史跡二子塚古墳(大阪府南河内郡太子町大字山田3385番地)

今回の調査で、墳丘形状(ふんきゅうけいじょう)を示す周囲の壇(だん)や墳丘上の貼石(はりいし)を発見し、東石室内では壁面に塗られた漆喰の一部を改めて確認しました。①北側の墳丘裾(ふんきゅうすそ)から1.5メートル幅の平坦面を発見したことで、周囲にテラス状の壇が巡る可能性のあることが分かりました。②墳丘上で敷石(しきいし)および貼石を発見し、東西墳丘共に墳頂(ふんちょう)の一部が築造当時の旧状を残していることが分かりました。③石室内で側壁の隙間や表面の漆喰の残存状況から、玄室内(げんしつない)全面に漆喰を塗っていた可能性のあることが分かりました。


18-174

日 付
2017年2月11日(土)
時 間
13:00~15:00
会 場
大阪府南河内郡太子町大字山田3385番地

地図を見る

アクセス

近鉄長野線「喜志駅」からバス「御陵前」下車 南へ300メートル

駐車場
なし
参加費
無料
ご案内
ご案内用パンフレット(PDF)
備 考

※歩きやすい靴でお越し下さい。
※駐車場・トイレはありません。


説明会レポート

2017年2月11日 大阪府太子町で国指定史跡二子塚古墳の現地説明会がありました。
国指定史跡二子塚古墳は、全国的にも珍しい双方墳で、方墳が2基つながっていること, 小型化した横穴式石室、退化したかまぼこ型の石棺など、古墳終末の姿を示しています。
今回の調査では、墳丘の形状や表面の残存状況を確認するため、7調査区を設定しておこない、その結果1・2・3・4・5調査区で墳丘形状を示す周囲の溝や墳丘上の敷石を発見し、東の石室内では石敷きの床面と壁面に塗られていた漆喰の堆積を確認しました。(太子町教育委員会)

一覧に戻る